柏原ミニバス女子全国に導いた監督 片山 晃 (かたやま あきら) さん

2004.02.05
たんばのひと

 丹有女子で初めて全国大会に出場する柏原ミニバスケットボール女子の監督。 1月に行われた県大会で準優勝し、 3月末、 バスケット選手や監督にとっての 『甲子園』、 東京・代々木体育館でのゲームに臨む。 氷上町立東小学校教諭。


  「昨年春の県大会で優勝してから注目されるようになり、 夏もダントツの優勝。 他チームから追われる立場でした。 今年は特別枠で兵庫から2チーム出場できることが決まっており、 県3連覇は逃しましたが、 目標は達成できたと思います」   「勝たないと次の面白さが分からないのですが、 それだけではないということを教えます。 勝ちばかりにこだわるチームは絶対にだめ。 負けた相手をいたわる気持ち、 周囲に感謝する気持ちが大事です。 県大会で負けた後、 全員が泣いていましたが、 悔しい思いをしたことのない子どもたちにとっては、 いい経験になったかもしれません」   「学校でも地域でも子どもを見るのは同じ。 社会体育をやっていると、 うれしくて涙したり、 悔しくて涙するというような、 学校では見えない子どもの姿が見えます。 保護者とも一体になって本音で話せる。 週3日の指導はしんどいなと思うこともありますが、 体育館で声を出しているといつの間にか忘れています。 この子をここまで伸ばしてやりたい、 という指導者欲もあるんでしょうね」   「2年前に柏原男子が全国出場を果たした時は、 コーチとしてベンチ入りしていました。 大規模な開会式の雰囲気に圧倒されたのを覚えています。 子どもたちには、 とにかく一つ勝てばそれはすごいことなんだよと

話しました。 紙一重で涙をのんだチームのためにも、 謙虚な気持ちで東京に行きたい」

 中学、 高校とバスケ部で、 25歳から指導者に。 勤務先の宝塚市内と山南町の久下小学校で自らチームを作った。 柏原女子の指導は6年目で、 昨年、 一昨年は丹有2位。 4つ年上の兄、 則昭さんも春日町でミニバスの監督を務める。 バスケを始めたのは兄の影響、 ミニバスの指導は晃さんが先輩だそうだ。 48歳。 柏原町南多田。

(J)

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