憂鬱な日々の始まり

2019.03.03
未―コラム記者ノート

 花粉症の皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。日本気象協会によると、今年の春の花粉飛散量は例年比でみると、近畿では「やや多い」とのこと。スギ・ヒノキの花粉症歴ア18年の私は、先月13日からうっすら症状がではじめ、3月上旬からの“本番”に向けて、日々、症状が顕著になってきている今日この頃。ことしも憂鬱で過酷な戦いの幕が切って落とされた―。

 林野庁によると、国土の7割にあたる2508万ヘクタールが森林で、そのうちスギ人工林が18%、ヒノキ人工林が10%を占めているという。年々、花粉症患者は増え続け、今では日本人の半数近くが花粉症というデータもあり、まさに国民病といえる。

 花粉症による医療費、労働損失を合わせると年間で3000億円を超えるとされ、さらにシーズン中は外食やレジャーなどを控え個人消費が落ち込むため、経済損失も5000億円以上にもなるのだとか。戦後復興の木材需要と将来の需要を見込み、拡大造林政策を展開した当時の権力者たち。大きく読み違えた国策がいま、重大な国民病を生み出し、私たちを苦しめている。(太治庄三)

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