国蝶オオムラサキを丹波地域の里山のシンボルとして環境教育に取り組んでいる丹波の森公苑が、小学生から募集した「国蝶オオムラサキの舞う里山イメージ画コンテスト」の作品を同公苑(兵庫県丹波市柏原町柏原)で展示している。子どもたちが丹波の里山を舞台に、オオムラサキが舞う姿を感性豊かにいきいきと描いている。2月14日まで(最終日は午後零時まで)。月曜休苑。
同地域22の小学校から65点が集まった。
林の中を飛び交うオオムラサキを子どもたちが笑顔で眺めている様子や、樹液のしたたる木にクワガタムシなどと一緒に群がるシーンを描くなどしている。
また、細かくちぎった色紙を貼り付けてチョウや森を描いたものや、たまねぎの皮を貼ってチョウの羽に見立てたもの、切り絵でチョウの輪郭を描いたものなど描き方に工夫を凝らした作品も多数見られ、来場者をうならせている。
同公苑は、豊かな里山環境を次世代に引き継いでいくために2007年からオオムラサキの飼育に取り組んでいる。09年からは公苑内で放蝶会も実施。現在、20の学校と7の地域・施設で飼育されている。
オオムラサキは、存続基盤が脆弱な種として、県版レッドリスト2012でCランクに指定されている。