丹波篠山市視聴覚ライブラリー係長 髙見晴彦さん(丹波篠山市)

2021.09.05
たんばのひと

「映像」で思い表現して

丹波篠山市のインターネット番組「丹波篠山まるいのTV」の取材・映像編集・配信や、ビデオカメラなどの視聴覚機器の貸し出し、編集室の無料開放などを行っている市総務課視聴覚ライブラリー(中央図書館内)に勤務。ビデオカメラを担ぎ、各地に赴いては地域を撮影し続ける。
大学卒業後、「地元に貢献したい」との思いで帰郷し、旧西紀町役場に入庁。2007年から視聴覚ライブラリーに配属され、丸14年が過ぎた。「カメラの知識はなかったけれど、嫌いではなかった。先輩に教えてもらいながら、少しずつ慣れていきました。『1つ聞いたら、考えて10やりなさい』と言われたのは衝撃でしたけど」と笑う。
1972年、学校教育への視聴覚教材・機器の導入促進や、市内の祭礼、行事などの映像制作を目的に設置され、長い歴史を誇る部署。市政や地域の節目、人、団体などを映像で紹介することを通して、市民に喜ばれたり、参考にしてもらえたりすることを目指しており、「映像の良さは50年、100年後でも音声も含めて『今』を残せること」と、地域の歴史を記録する。
現在、全国公募の映像コンテスト「丹波篠山映像大賞」の作品を募集中。誰もがスマートフォンを持ち、気軽に動画を撮影できる時代にあって、「動画と映像の違いは、映像は動画をツールにして自分の思いを表現し、誰かに伝えるもの。制作のサポートもしているので、ぜひ、挑戦してもらいたい」と参加を呼び掛け、「貸し出しもある。気軽にライブラリーに来てもらえたら」とほほ笑む。
「今後もちょっとだけ、期待を超えるものを作ることを心掛けた仕事をしていきたい」。45歳。

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