丹波市連合婦人会 (荻野美代子会長) が6日、 ハートフルかすがで地域医療講演会を開き、 約100人が聴講した。 柏原赤十字病院の玉田文彦院長が 「内視鏡下手術と地域のがん情勢」 と題して講演。 「丹波市は、 胃がんによる死亡率が全国平均の1・3倍高い。 がんで苦しむ人を減らしたい。 早めに検診を受けて」 と呼びかけた。
玉田院長は、 昨年9月に開設した内視鏡センターの設備や実績などを紹介。 内視鏡手術の模様を動画で解説しながら 「がんも早期に発見できれば治る可能性がある。 きちんと検診を受けて、 早く病気を見つけることが大切だ」 と話した。
さらに病院経営の現状について、 「広域的な地域医療という点では、 柏原赤十字は申しわけないとしか言えない状況だ。 来年にはどんな病院にしていくかというビジョンを出し、 病院間の連携を密にした、 よい病院にしたい。 内視鏡の研究を充実させ、 若い医師が来てくれる病院をめざす」 と話した。