神戸大学医学部附属病院で18日、 県と丹波市が計1億5750万円を支出し、 神戸大学から医師5人を県立柏原病院に招く、 「地域医療循環型人材育成プログラム」 の実施基本協定書・委託契約書の調印式があり、 杉村和朗同病院長、 黒田進県病院事業管理者、 辻重五郎丹波市長が協定書などに署名捺印した。 10月1日から、 医師3人が県立柏原病院で勤務する。
冒頭の調印のみ公開され、 懇談は非公開で行われた。 参加者によると、 懇談で、 黒田管理者と辻市長が、 感謝の言葉を述べ、 内科医の参加を促すよう要請。 杉村院長は、 「努力する」 と述べた。 同大学が求める県立柏原と柏原赤十字の統合の話は、 誰も切り出さなかったという。
医師確保により、 県立柏原病院の機能回復、 市内の医療体制の充実をめざす。 2011年度までの4年間、 継続実施する。 プログラムに参加する医師は、 県立柏原病院の正規職員となる。 プログラムの費用負担割合は、 県2対市1。 職員給与は別途支給する。
各医師の任期は未定。 何科の医師が派遣されるかは、 その時々の大学の事情による。
同事業に基づき、 外科、 整形外科、 放射線科の医師各1人が勤務を始める。 県、 市、 柏原病院が求めていた内科医のプログラム参加は現時点ではなく、 枠が2つ空いたまま事業が始まる。