小児科を守る会 学会表彰受ける

2008.12.01
丹波の地域医療特集

 県立柏原病院の小児科を守る会 (丹生裕子代表) が、 医療の質・安全学会 (理事長=高久文麿自治医大学長) の 「新しい医療のかたち」 賞を受賞した。 東京で25日に開かれた同学会の学術集会で伝達があり、 丹生代表が会の取り組みを報告した。
 患者本位の医療をめざし患者・市民の医療参画を支える地域社会の活動と医療機関の取り組みを表彰するもの。 全国から49の推薦があった取り組みを、 学会が委嘱するジャーナリスト11人が審査、 4団体を選んだ。
 守る会は、 「地域社会の取り組み」 部門で受賞。 絵本 「くま先生のSOS」 でもコラボレーションした千葉県東金市のNPO法人 「地域医療を育てる会」 と2団体が選ばれた。 「住民でできることはやっていこうという、 新しい風を全国に広げている」 点が評価された。 丹生代表は、 「医療者と患者の溝を埋め、 相互理解につなげようという団体の輪の中に加えて頂いて光栄なこと」 と喜びの言葉を述べた。
 審査員を務めたNPO日本医学ジャーナリスト協会会長の大野善三さん (柏原町出身) は、 「お医者さんの問題と捉えられがちな医療問題を自分たちの問題と捉えた点が高く評価された。 バッシングでは解決せず、 感謝を伝える運動は素晴らしい」 と話した。

関連記事