兵庫県丹波市の林時彦市長が、110歳で今年度に同市最高齢者となった吉竹芳子さんを表敬訪問し、記念品などを贈呈した。入所している特別養護老人ホームで、市長から祝状と祝金、花束を受け取った吉竹さんは、「遠い所ありがとうございます。本当にうれしい」と笑顔を弾けさせた。
吉竹さんは、1912年(明治45)、柏原町の生まれ。明るく前向きな性格で、長年、民謡や日本舞踊を教えてきたこともあり、老人ホームでもレクリエーションなどを楽しんでいるという。市長訪問では、リクエストに応じて「柏原小唄」を口ずさむ場面もあった。
元気の秘訣を尋ねられた吉竹さんは、「しっかりやろうという気持ちを持つことが一番大事。引っ込み思案にならずに、しゃべることも大切」と回答。くよくよすることなく笑って暮らし、よく食べ、よく眠ること、また、栄養管理も長寿の秘訣だそう。吉竹さんが料理の先生をしていたことを知った市長が「私はだし巻きが得意」と言うと、「一度食べさせてもらいたい。特別大きいのにしてくださいね」とユーモアたっぷりに話していた。