城にまつわる物語 3本をオムニバスで 市民劇団が公演に向け練習/兵庫・丹波市

2022.10.24
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本番に向け練習に励む椎の実の団員=兵庫県丹波市柏原町柏原で

兵庫県丹波市で活動する市民劇団「劇研・椎の実」(荻野祐一代表)が29日午後7時、30日午後2時から春日文化ホール(同市春日町黒井)で定期公演を催す。毎年秋に丹波の森公苑ホールで公演している同劇団だが、ホールの改修工事のため、春日町で公演することになり、同町の名所、黒井城を題材にした脚本「山城のある町」を書き下ろした。山頂にある城跡を目指す人たちを描いた3本のショートストーリーを披露する。入場無料。

出演者は17人。一堂に集まって練習すると、“密”を避けられないことから、新型コロナウイルス下でもできる方法を模索。3つのグループに分け、時間帯をずらして練習、グループごとに一つの物語を演じるオムニバス形式を採った。昨年も同様の形式で上演した。

3本の物語いずれも、「黒上城」という架空の山城の登山口を舞台にしている。母親を亡くし孤独感に沈んだ少年や、退職後、妻に付きまとう“濡れ落ち葉”になった男、晩年を迎え、思い出の黒上城で再会した元恋人の2人など、さまざまな人物が登場し、物語を繰り広げる。

出演者は、丹波市を中心に丹波篠山市、三田市在住者。中学、高校生から70歳代までと幅広く、親子での出演もある。

同劇団は、敗戦から3年後の1948年の発足。来年で75周年の節目を迎える。

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