兵庫県立氷上高校女子バレーボール部1年の溝上愛那さん(同県淡路市立北淡中出身)が選出されたU16(16歳以下)日本代表が、1―8日に中国・杭州で開催された「第1回アジアU16女子バレーボール選手権大会」で優勝を果たした。身長177センチのミドルブロッカーの溝上さんは、初戦から決勝まで全6試合に出場。自分よりさらに大きい他国の選手を相手に、変化を付けた「工夫を凝らしたプレー」で翻弄し、全勝での優勝に大きく貢献した。
フルセットまでもつれた2次ラウンドのチャイニーズタイペイ戦では、「苦手」というブロックを2本連続で決めた。クイックで加点する場面もあり、3―2の勝利に貢献した。決勝の中国戦では要所でA、B、Cクイックやサービスエースを決めるなど10得点を記録。チームは3―1で勝利し、栄冠を手にした。
溝上さんは「アジアで圧倒して優勝するのが目標だった。勝ててうれしい」と喜んだ。
「中国の選手は平均身長190センチぐらいで、日本は平均170センチちょっと」と、他国の選手とのサイズの違いに驚いた。その中でも「速い攻撃や、前に落とすプッシュなどで相手の反応を狂わせられた。プレーの幅が広がった」と手応えをつかんでいた。
今大会で優勝した日本は、来年開催の「世界U17女子選手権大会」への出場権を得た。「もう一度代表に選ばれたい。この短い期間で成長できたことを生かし、攻撃だけでなく、ディフェンスでもチームに貢献していきたい」と前を見据えた。