目指すはカンフー日本一
4月に大阪であった第31回JOCジュニアオリンピックカップ武術太極拳大会のB組(中学生―早生まれの高校1年生)「長拳」競技に出場し、3位に輝いた。全国から集まった27人と、徒手(素手)での演武を披露し、型のスピードや正確さなどを競った。また、刀術で6位、棍術で5位の成績を残した。
昨秋の近畿大会で「長拳三種総合」で優勝し、JOCへの切符を手にした。全国大会でも優勝を目標に挑んだが、「緊張からミスが目立った。得意としていた刀、棍術も振るわなかった」と悔しがる。次なる大舞台は、来月14―16日、東京で開催される第40回全日本選手権大会。「本番までに繰り返し鍛錬し、緊張しないほどに自信をつけて臨みたい。出場年齢枠が広がり、19歳の選手とも競うことになるが、日本一を目指して頑張りたい」と前を向く。
神戸市のサークル「常笑輝龍」に所属。週3回、東灘区や北区の道場に通い、2―4時間、汗を流しているほか、西日本の強化選手でもあるため、練習会にも参加している。
ジャッキー・チェンに憧れ、小1から習い始めた。持ち味は、スピード感のある型の繰り出しやジャンプなどのダイナミックな動作。「型はみんなと一緒なので、演武のテンポに緩急を付け、豊かな表現を意識している。上達に終わりはない。日々鍛錬」と、大舞台を経験するごとに上達できていることを実感している。
来年は高校生。「もちろんカンフーはできるだけ続けるが、高校ではみんなと部活がしたい。跳躍力が生かせるバレーボールがいいかな」と笑った。14歳。