常温ビーフン登場 人気の自販機コーナー ケンミン食品

2024.02.14
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ケンミン食品篠山工場前の自販機コーナーで新たに販売を始めた常温ビーフン=兵庫県丹波篠山市泉で

ケンミン食品株式会社(本社・兵庫県神戸市、高村祐輝代表取締役社長)は、同社篠山工場(同県丹波篠山市泉)前に設置している2台の冷凍ビーフン自動販売機コーナーに、新たに常温品を取り扱った自販機1台を設置した。冷凍商品の自販機コーナーは観光客にも人気だが、特に遠方から来た人は、自宅に着く頃には溶けてしまうため購入できないのがネックだった。「常温品があればうれしい」といった声に対し、「幅広いニーズに応えたい」と導入を決めた。

常温商品は現在のところ、▽焼ビーフン「鶏だし醤油」▽同「こく旨塩」▽同「幻のカレー」▽汁ビーフン「中華風旨塩」▽同「台湾屋台風」―の5種を取り扱っている。乾燥したビーフンに調味料がセットされており、蒸したりゆでたり、炒めた肉や野菜などの具材と混ぜ合わせたりする簡単な調理で食べることができる。通常、全品145円のところ100円(税込み)で販売している。

フードロス削減にも力を入れており、味や品質に問題はないものの、規格変更や、輸送の際に外箱がダメージを受けるなどして通常の販売経路では出荷できなくなった、いわゆる“訳あり品”を扱うことで価格を下げた。

同社は現在、冷凍商品の自販機を、県内を中心に全国10カ所に設置している。篠山工場前では2021年に1台目を設置。商品の補充が追いつかない日もあるほどの人気を博し、23年に2台目を増設した。設置から約2年間で累計売上が1700万円を突破した。

一方で、観光客やバイクで訪れた人からは、「冷凍品は帰るまでに解凍されてしまうため購入できず、残念だ」などの意見が出ていた。

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