◆現場の警備体制を確認
山南町上滝の恐竜化石発見現場で、 今月下旬から本格的な発掘工事に入るのを前に17日、 安全確保や警備体制などを話し合う 「丹波恐竜化石発掘等連絡調整会議」 が、 三田市の県立人と自然の博物館で開かれた。 4月か5月に丹波市内で化石の臨時展示と説明会を行い、 5月に同博物館で報告セミナーを行う予定が示された。 また 「3月下旬までは調査を優先して一般向けの大々的なPRはせず、 来る人については駐車場やトイレなどの対応をとる」 という方針がまとまった。
メンバーは、 丹波県民局、 丹波市、 丹波署、 地元団体、 JR、 兵庫丹波の森協会、 人と自然の博物館の関係者ら17人。 丹波市の足立元助役が議長を、 同博物館の中瀬勲副館長が副議長を務めた。
まず、 化石を含まない岩層を取り除く工事を実施。 続いて、 来月中旬から3月中旬まで、 化石を含んでいる地層の発掘にかかるというスケジュール。 その後3月下旬にかけて、 埋め戻しや後片付けにかかるという。
現在、 多くの人が現場を一目見ようと訪れており、 丹波市は近くの事業所の用地を借り、 約五十台分の駐車場を確保したと報告。 仮設トイレも設置するという。
ふるさと上久下振興会の酒井将瑞会長は、 「掘削の前に、 地元の人が記念の写真をとる時間を作ってほしい。 また一度でも地元の子どもたちに掘削現場を見せ、 ロマンを感じさせてやりたい」 と要望。 工事中に心配なこととして、 「岩盤を取り払うことで水の流れが変わり、 護岸が崩壊することはないか」 と尋ね、 同博物館は 「発掘するのは奥行き3メートルなので、 おそらく大丈夫」 と答えた。
このほか丹波署からは 「センサーなど機械整備をつけてもらうことはできないか」、 県河川整備課からは 「雨による水量増大で作業員が事故に遭うことのないよう気をつけてもらいたい」 などの意見や要望が出た。