兵庫県丹波篠山市内に「ヒッ、ヒッ」という鳴き声が響く。冬鳥の「ジョウビタキ」だ。
全長15センチでスズメほどの大きさ。オスは頭が銀白色、顔が黒色、腹は赤茶色と特徴的な色合い。メスは灰色と茶色。積雪の少ない土地で越冬することから、晩秋から冬の風物詩として知られる。
ジョウビタキ好きからは、メスは通称”ジョビ子”、オスは”ジョビ男”と呼ばれることがある。ジョビ太、ジョビ助という人もいる。
メスは見かけていたものの、なかなかオスと出会う機会がなかった。ようやく出会えたジョビ男。白髪オールバックの「イケオジ風」に見えなくもないが、やはり、くりっとつぶらな瞳が愛らしい。
日中はまだ厚着しなくてもいいものの、朝晩はずいぶんと冷え込むようになってきた。そんなまちに向かって、「ヒッ」と一声鳴く。「冬が来るよ」と告げているかのようだ。
【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)