山南町上滝の丹波竜化石発見現場で8日、 来年1月9日から始まる第4次発掘調査に向けた岩盤除去作業が始まった。 年内に化石含有層上部の地層を重機で掘削、 本格的な調査へ準備を進める。
重機が砕いた岩石からも化石が発見される可能性もあるため、 人と自然の博物館の研究員らが、 慎重に調査する。
現地で会見した同博物館の三枝春生主任研究員は、 「先日発見されたカエルなど、 化石の保存状態は良好。 丹波竜の頭部もどこかに残っている可能性は高い」 とし、 「多種類の恐竜の歯など、 当時の環境を知る手がかりを見つけたい。 小さいものから大きなものまで、 多くの発見が期待できる」 と話していた。
9日から始まる化石含有層の発掘調査のボランティアは、 今月11―25日まで募集する。 丹波市内在住者限定。 申し込み用紙は、 市役所と市内各支所に用意する。 同博物館 (079・559・2001)。 市恐竜を活かしたまちづくり課 (0795・82・1001)。