山南町上滝で発見された大型草食恐竜 「丹波竜」 の化石発見時の様子や発掘状況などが 「奇跡の恐竜―丹波竜」 (B6判68ページ、 非売品) として漫画化された。 作画は人気漫画家、 所十三氏 (東京都) が担当。 監修は丹波竜化石発掘を行っている同博物館の三枝春生主任研究員が担当した。 制作した丹波市恐竜を活かしたまちづくり課は、 「恐竜や発見経緯などがとてもよくわかる。 漫画を通して、 多くの人に丹波竜に関心を持ってもらいたい」 と話している。
所さんは、 「少年チャンピオン」 などで連載を持ち、 「白亜紀恐竜奇譚 竜の国ユタ」 「AL (アル)」 など、 恐竜を題材にした漫画の第一人者。
ストーリーは、 「恐竜オタク」 の少年と従妹の少女が、 恐竜について研究する中で、 その生態や化石になるまでの過程、 丹波竜化石発掘などについて学んでいくもの。 漫画なので理解しやすいうえ、 専門的な知識も得ることができる。
三枝研究員のほか、 冒頭には第一発見者の村上茂さん (山南町上滝) と足立洌さん (柏原町南多田) も登場する。
昨年2月、 所さんが発掘現場を訪れたことが縁で、 市や 「恐竜を活かしたまちづくり協議会」 が丹波竜をテーマにした漫画の制作を打診し、 約1年かけて完成した。
600冊を制作し、 市内各小、 中、 高校や図書館に配布する。