国内最大規模の人数で化石を発掘―。 上久下地域自治協議会 (柳川瀬義輝会長) は8月7日、 丹波竜化石発見4周年を記念し、 発掘現場そばの元気村かみくげで、 「300人による恐竜化石発掘大会」 を開く。 第1―3次発掘調査で出た残土から化石を探し、 発見者には賞を用意する。
駐車場にブルーシートを敷き、 12のテントを張って作業場をつくり、 こぶし大の石をハンマーで割って化石を探す。 各テントに1人ずつ、 人と自然の博物館 (三田市) 認定の化石発掘体験指導員がつく。 同博物館研究員らも協力し価値のある化石を判定する。
これまでの発掘体験で、 カエルや小動物の骨、 恐竜の歯などが多く見つかっており、 新たな発見の可能性もある。
残土は70袋あり、 これまでのペースで調査すれば5、 6年かかる見込みで、 今回の大会には、 大勢の手で調べることで終了を早めたいというねらいもある。
「上久下恐竜の里づくり協議会」 (土田芳章会長) が中心になって運営。 駐車場の広さや用意できる道具の数などから、 最大の 「300人」 を呼ぼうと企画した。 上久下地区8集落が飲食や物品のバザーを出店し、 地域あげて盛り上げる。
丹波竜第1発見者で、 上久下地域づくりセンター長の村上茂さん (65) は 「丹波竜発掘調査は、 12月からの第5次発掘でそろそろ終盤になるだろう。 今まで関心を持っていなかった地域の人も、 この機会にぜひ参加してほしい」 と話している。