丹波市山南町上滝の篠山川河川敷で10日、 恐竜化石の第5次発掘が始まった。 化石を含んだ白亜紀前期の地層 「篠山層群下部層」 (約1億1000万年前) を手作業で調べる本格発掘は12月11日から。
県立人と自然の博物館 (三田市) の三枝春生主任研究員によると、 昨年の4次調査で恐竜の 「胴椎 (どうつい)」 (胴体部分の背骨) を確認したものの、 時間切れで埋め戻しており、 この部分の発掘が前半作業の中心になるという。
5次の対象は、 篠山川に近い岩盤約20平方メートル (幅2・5メートル、 長さ8メートル)。 上部の層を6メートルほど重機で掘り下げたあと、 ボランティアらも加わって手作業で化石を探す。
年末年始 (12月28日―1月7日) を除き、 2月中旬まで調査を続ける予定。 作業が見学できるのは午前9時―午後3時ごろまで。
* * *
◆発掘作業の協力者募集
今月15―30日まで、 市役所を窓口に市民ボランティアを募集する。 今月号の市広報に詳細を掲載する。 問い合わせは市恐竜を生かしたまちづくり課 (0795・82・3896)。