丹波市山南町上滝の篠山川河川敷で行われている恐竜化石第5次発掘調査で、 丹波竜の胴体部分の背骨 「胴椎 (どうつい)」 が含まれている岩塊を掘り出した。 昨年の第4次発掘で確認したものの、 時間が足りず掘り残していたもの。 岩塊は60センチ×50センチ×40センチの大きさ。 石こうで包んで掘り出した。 今後、 クリーニング作業に入る。
昨年12月11日から本格スタートした第5次発掘で、 このほか、 竜脚類 (丹波竜) のものとみられる約5センチの骨の破片、 獣脚類のものとみられる卵の殻などが見つかっている。
県立人と自然の博物館 (三田市) の三枝春生主任研究員は 「調査はこれから化石が密集した部分に入っていく。 幸先はいいので、 期待できるのでは」 としている。
現場では、 連日、 ボランティア10数人が研究員とともに手作業での発掘作業に活躍している。