兵庫県丹波市は、役目を終えた下水道マンホールのふたを、数量限定で初めて販売している。市下水道課は「廃棄するより、需要があるなら」と、1枚3000円(税込)で販売。いずれも旧町時代に設置された5枚で、町花や町木などが表現されており、同課は「オブジェやガーデニングの材料にいかが」と呼びかけている。
鋳鉄で、直径60センチ、厚さ5センチほど。重さは40キロほどある。
旧青垣町を除く、旧5町のふた。図柄は、春日はサツキ、氷上はヒバリとツツジ、マツ、柏原は木の根橋、山南はマツ、市島はサツキなど。
同課によると、全国的にもマンホールのふたを自治体が販売する事例は多く、庭のオブジェや踏み石として活用する人がいるという。経年による“味わい”を感じたり、磨くことで違う趣きが現れたりと、楽しみ方は人それぞれ。
同課は「マンホールのふたは丸く、どんな角度になっても穴に落ちないことから、試験に『落ちない』、試験で『○』が取れるなど、縁起が良いと言われている。お守りにいかが」とPRしている。
購入は1人1枚までで、黒井浄化センター(同市春日町黒井)に引き取りに来られる人が対象。同じふたに応募多数の場合は抽選。13日までに同課窓口へ申し込む。