フィンランドの魅力伝える自称「大使」 小林佳代子さん(丹波市)

2025.01.12
たんばのひと

小林佳代子さん

国土のおよそ7割が森林という豊かな自然環境や、自主学習を重視する教育などで知られる北欧・フィンランド―。国連の世界幸福度ランキングでは、毎年のように1位に輝いている。そんなフィンランドの魅力を伝える活動に熱を注ぐ自称「丹波フィンランド大使」だ。

駄菓子も扱う老舗せんべい店「小谷製菓」(丹波市市島町)で生まれ育った。山好きな父の影響で、幼い頃から長野県にもよく足を運んだ。約20年前、勤めていたサプリメント会社の研修でフィンランドを訪れた。シラカバが林立する長野に似た森の光景、森の中の別荘での夏の暮らし、「昭和レトロを感じる」雑貨のかわいらしいデザイン…。幼少期の記憶がよみがえり、とりこになった。

退職後、丹波市に帰郷。何かにつけてフィンランドの魅力を熱弁する様子を見た友人から勧められ、「大使」としての活動をスタートした。

「ashitamoi」の屋号で北欧の雑貨や文具、菓子などを仕入れ、ネットや丹波地域周辺のイベントで販売している。コンセプトは「明日が楽しみになるモノコト」。「自分の『好き』という感情を見つけてもらい、次の日が楽しみになるものを提供したい」

また、北欧発祥のリサイクルマーケットや、テントサウナ体験、丹波市の食材を使ってフィンランドの料理を作るなど、フィンランドの文化を感じられる多彩なイベント企画にも関わった。

「自分がどう生き、何が好きで、生活に大切なものは何かを問いかけたい。これはフィンランドの人が小さな頃から実践していること。自分の足元を見つめ直してもらうきっかけになれば」。41歳。

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