2・5次元バーチャルアイドルで兵庫県丹波市を活性化しようと、市内有志が「2・5次元アイドル創出プロジェクト」を始めた。市内旧6町にちなんだ6人組の男性「ご当地2・5次元アイドルグループ」をつくり、交流サイト(SNS)での発信や動画配信を通し、同市の知名度を上げようと張り切っている。
実行委員会(11人)の主催。イラストレーターの金川尚代さん(丹波市春日町)が代表。グループ「T6」の創出を目指す。人づてに活動に賛同した20、21歳の3人、リュウ(氷上)、コウ(春日)、Ten(青垣)が初期メンバー。金川さんが描くイメージイラスト(2次元)と、現実(3次元)との間の世界を目指す。金川さんは「T6」の簡単なアニメを制作し、現実との間にある「2・5次元」の世界を成立させる。
定期的に動画、SNSを配信し、2・5次元のメインターゲットとなる小中学生が喜ぶ企画に挑戦していく。アイドルに付きものの歌と踊りにも挑戦していく。対面のファンミーティングのみ「顔出し」をし、普段の活動では顔を出さない。
実行委は、「T6」創出による丹波市民のメリットを▽「T6」が市をPRすることで、市の知名度向上が期待できる▽「T6を応援する楽しみ」を地域に提供する―などとする。
グループ名には「Taste(味わう)」「Tell(伝える)」「Tie(結びつける)」など「T」から始まる6つの英単語の意味を込めた。
2月23日に初めて3人が集まり、青垣町内のカフェで、デートシチュエーション動画を撮影した。実行委の高校2年の女子生徒が台本を用意し、スマートフォンで撮影した。編集は主に知り合いとその娘(高1)が行う。
リーダー格のコウさんは、地元に貢献したい、と参加の動機を語り、「バズることが目標。バズるために活気あふれた投稿をしたい」と抱負。金川さんは、「ご当地アイドルの2・5次元版。丹波市民にファンになってもらい、みんなでアイドルを育てたい」と話している。
活動に興味がある18歳―おおむね25歳の男性市民3人を募集している。作詞、作曲ができる人、動画制作に興味のある人らのプロジェクト参画も募っている。詳しくは、実行委のインスタグラムへ。