市島町の男性4人 作物栽培で女性グループ支える

2017.05.11
丹波の豪雨災害特集

「災害復興に関わる人を支援したい」と語る今井さん(左)と近藤さん=市島町上鴨阪で

丹波市豪雨災害からの復興支援を活動の一つに掲げ、市島町上鴨阪の女性がつくっているグループ「丹波復興女性プロジェクト会ぽんぽ好」(今井頼子代表)を支えようと、同町内の男性4人が作物栽培グループ「こんちゃん農園」を立ち上げた。「ぽんぽ好」が地域で行われるイベントで販売する手作り弁当に、農園で育てた食材を提供している。「こんちゃん」メンバーの今井貞夫さん(63)=同町上鴨阪=と近藤喜作さん(66)=同=は、「男性としてサポートできることは何かと考えたとき、野菜作りに行きついた。気の合う仲間と楽しんでいけたら」と話している。

「ぽんぽ好」は昨年結成。今井代表が経営する「ひなたぼっこカフェ」(同町上鴨阪)敷地内にある建物を改装し、活動拠点としている。地元・前山地区などのイベントでヘルシーな手作り弁当をこしらえ、販売するといった活動に取り組んでいる。

「こんちゃん農園」は、今井代表の夫・貞夫さんのほか、同店に通う近藤さんや黒田拓治さん(69)=同町北岡本=らでつくった。当初は「ぽんぽ好」の弁当をイベント会場に運ぶ手伝いなどをしていたが、地元食材にこだわる「ぽんぽ好」のため、食材作りに発展させた。

地域住民から借りた休耕田で、コシヒカリやネギ、うるち米などを栽培している。今年は黒豆や大豆なども作る計画にしている。「ぽんぽ好」がお弁当を作る際には、それぞれが育てている野菜も持ち寄っている。

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