ささやまの森公園(兵庫県丹波篠山市川原)で23日、日本最大のトンボ、オニヤンマの羽化が見られた。モリアオガエルが産卵にやって来るという森の中のため池の欄干にとまり、しわくちゃだった羽や、黒地に鮮やかな黄色の筋が入ったトレードマークの腹部が徐々に伸展していく様子が観察できた。
成虫は、頭から腹の先端までの長さが9―11センチあり、雌は雄より大きい。大顎の力が強く、ガやアブ、ハチなどを空中で捕らえて食べる。幼虫(やご)は水中でくらし、ミジンコや小魚などを捕食する。
成虫は6―9月に出現するが、同公園職員の長井吉広さんによると、同所では8―9月によく見られるようになるという。「夏本番を迎え、ミヤマクワガタやミヤマカラスアゲハなどさまざまな昆虫を確認している。昆虫観察をしたり、沢に浸かって水遊びを楽しんだりと、家族で自然を満喫しに来てもらえたら」と来園を呼びかけている。

























