阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で5日に開幕する「第107回全国高校野球選手権大会」に、同県立氷上中学校出身のエース右腕、早瀬朔投手(3年)が所属する神村学園(鹿児島県)が出場する。背番号「1」を背負う早瀬投手は、県大会の決勝マウンドを任されるなど躍動。昨年、春夏連続で甲子園に出場。夏は先発やリリーフで好投し、同部の4強入りに貢献した。150キロを超えるストレートなどを武器に、みたび甲子園を沸かせる。
身長185センチの長身から投げおろす。体重が昨年より10キロ増え、球威が増した。直球だけでなく、多彩な変化球も持ち味にしている。左打ち。
初戦の2回戦、鹿屋工戦で先発し、7回76球で完封(七回コールド)。準々決勝の加治木戦(9―0、七回コールド)は3番手で1回3分の2を投げ無失点。準決勝の樟南戦(6―5)は先発で2回3分の2を2失点だった。
決勝のれいめい戦は、県大会3度目の先発マウンド。5回3分の1を投げ、104球4失点。8番を打った打撃では、二回表2死二、三塁のチャンスで変化球をセンターにはじき返し、自らを援護する先制の2点適時打を放った。試合は15―6で勝った。
兵庫県丹波市立東小学校2年で西脇ワイルドキッズ(同県西脇市)に入団。氷上中時代は神戸中央リトルシニア(神戸市)に所属した。神村学園進学後、2年時の“センバツ”2回戦の大阪桐蔭(大阪)戦でリリーフ登板した。
同年夏の選手権大会では、3回戦の岡山学芸館(岡山)戦で先発し、1失点完投。続く準々決勝の大社(島根)戦は四回からロングリリーフし、最終回まで投げて無失点と好投し、同部の4強入りに大きく貢献した。
新チーム発足後、秋季九州地区大会1回戦で好投したものの敗れ、“センバツ”出場ならず。春季九州大会は、決勝の西日本短大付(福岡)戦で六回から救援し、無安打に抑える好投で優勝の原動力になった



























