スチールパイプを使ったハンガーラックとスツール。工業的なデザイン美が光る=春日町棚原で
鉄素材で心地よい空間を
祖父が始めた鉄工所を継いだ本庄真一さん(43)が、鉄製家具・什器の製造販売を手がける会社「cut&weld W STANDARD」を立ち上げて約15年になる。「cut」は切断、「weld」は溶接の意味で、「W」はデザインと機能性を併せ持つという意味で付けた。
20歳代半ばまで大阪でバンド活動に打ち込んだ。Uターンを前に、芸術と文化の発信地、ニューヨーク・ブルックリンを訪れる。若者たちが廃工場を改装した店舗がたくさんあり、肩肘を張らない、リラックスした雰囲気に魅了された。「ブルックリンでの体験を再現したい」と、製作したスチールパイプのハンガーラックがヒット。当時はまだ国内で珍しく、東京・渋谷区、港区のショップから注文が相次いだ。
「素直に心地よいと思えるモノ、普遍的な形を考える」がコンセプト。“感覚”にフィットするまで何度も試作を繰り返し、工業的な洗練美を生み出していく。
「人の目は5ミリ違っても気持ちの良さが変わる。サイズや角度を微妙に調整し、形にしていくのが面白い」と本庄さん。「今までやってきたことを再構築し、新しいこともやってみたいですね」
cut&weld W STANDARD
(カット&ウェルド ダブル スタンダード)
丹波市春日町棚原1845
tel.0795・71・6642
返礼品登録など問い合わせ
Tel.0795・72・0112
たんば商業協同組合



























