兵庫県丹波市春日町の婦木直子さん(77)の手づくり絵本「おばあちゃんのにわ」が、「おおしま国際手づくり絵本コンクール」(富山県県射水市絵本文化振興財団主催)の「しかけの部」(しかけ絵本)で入選した。手づくり絵本の制作を始めて約7年で、初めて応募したコンクール。「まさか入選するとは思わず、びっくりした」と顔をほころばせた。
「おばあちゃんのにわ」は、ページをめくると絵が飛び出すしかけ絵本で、大きさは縦15・5センチ×横14・5センチ。「横に飛び出すしかけを生かして、生き物をテーマにしようと思った」と婦木さん。昆虫の絵と、短い文章を中心に構成した。パステル、色鉛筆、水彩絵の具を使っている。
モンキチョウ、トノサマバッタ、タマムシなどが飛び出すページが続き、最後はナナフシ。近所の八幡さんにいたという全長16・5センチの“ビッグナナフシ”を定規と共に描き、ナナフシではなく、驚いた表情の婦木さんが飛び出す仕掛けにし、「ななふし 長くてビックリ!」と添えた。
「しかけの部」には36点の応募があり、8点が入賞・入選に選ばれた。婦木さんが入っている「たんば手づくり絵本の会」(春日町黒井)を主宰する村上祐喜子さんは、婦木さんの作品について「さりげなさが魅力になっており、気持ちの良い作品」と話す。
このほど同市で行われた表彰式には、旅行を兼ねて家族6人で出席。富山を観光したり、絵本の公立博物館「射水市大島絵本館」を訪れたりしたことも「良い思い出ができた」とほほ笑み、「今度は孫のことも絵本にしてみたい」と話していた。




























