ティラノサウルスのエアー着ぐるみに入って参加するユニークなイベント「ティラノサウルスレース in 丹波」(実行委員会主催)が18日、恐竜化石が発見された兵庫県丹波市の県立丹波年輪の里(同市柏原町田路)で開かれた。3回目となる今年は、大阪・関西万博や世界陸上にちなみ、外国人選手を招待したり、運動種目を増やしたりした。障害物リレーや「肉投げ」、「やり投げ」なども行い、恐竜たちの“力比べ”、綱引きも盛り上がった。
外国人選手は招待以外も含め、ウクライナ人、フランス人、アメリカ人の計7人が参加。フランス人のパスキエ・テオさん(33)=丹波市=は「“恐竜”に入ったのは初めて。丹波は自然がいっぱいでいい所。来年は子どもと一緒に出たい」と笑顔。妻のパスキエ・中島七海さん(32)は「2歳の息子が恐竜をこわがるかなと思っていたけど、楽しんでいました」と話した。
メインのレースには、幼獣の部に30人、成獣オスの部に62人、成獣メスの部に80人の計172人が出場。幼獣は50メートル、成獣は70メートルを疾走した。成獣オスの部は高塚大地さん(33)=明石市=が、第1回大会に続いて2度目の優勝。「今年は一緒に走ろう」と約束していた、妻のおじが急逝したことを受け、おじの名前「源次郎」から付けた「ゲンジロドン」でエントリーした。高塚さんは「おじも喜んでくれているかな」とほほ笑んだ。
実行委員会は、丹波2050地域ビジョンたんばユースチーム、丹波青年会議所、スポーツ推進プロジェクトチーム「道」などの団体で構成。ステージイベントや飲食出店もあり、テントを張って会場で一日のんびりと過ごす家族連れの姿も見られた。
実行委員長を務めた村上佳邦さん(丹波年輪の里館長)は「多くのみなさんの協力のおかげで開催できた。恐竜化石が発見されたまちとして、”恐竜つながり”で盛り上がれば。秋の丹波も楽しんでもらいたい」と話していた。




























