兵庫県丹波市の少年野球チーム「沼貫少年野球クラブ」(芦田政直監督)と「山南スピリッツジュニア」(後藤将臣監督)はこのほど、同市立南小学校グラウンドで、中日ドラゴンズや阪神タイガースで活躍した元阪神監督の矢野燿大さんから指導を受けた。
「アーティストモーション」(谷口真一代表)の屋号で活動する同市山南町のベースボールクラブの子どもも参加し、計約40人がグラブトスやボールの投げ方などを教わった。
矢野さんが小・中学生チームのもとに出向き、野球の楽しさを伝え、指導者や保護者も学べる「オレたちの野球プロジェクト」(神明ホールディングス提供)。
捕球したボールを投げる方の手に持ちかえず、そのまま相手に送球する「グラブトス」の練習では、矢野さんが手本を見せ、「足をしっかり動かそう」と助言。実践する子どもらに「ナイス」と励ましながら熱血指導し、子どもたちはさらに意欲を見せていた。
投球練習では、教わったフォームで、矢野さんに向かって一人2球ずつ投げ込んだ。一人ひとり名前を呼ばれ、「ナイスボール」と褒めてもらうと、笑みがこぼれた。
矢野さんは保護者らに「勝ち負けの結果も価値の一つではあるが、そこに至る姿勢や行動を評価してほしい。認めることが子どもたちの自信につながる」と語った。
沼貫少年野球クラブの梅垣滉さん(南小4年)は「褒められてうれしかった。グラブトスがどうやったらうまくできるかを教えてもらえて、良い機会だった」と笑顔だった。
山南スピリッツジュニアの足立煌芽さん(小川小6年)は「始まる前からわくわくしていた。矢野さんに直接教えてもらって楽しかった」と話していた。
同プロジェクトは、関西2府4県で活動する小・中学生の野球チームが対象。1カ月に1回のペースで半年間、矢野さんから指導を受ける継続コースと、一度きりの1回訪問コースがある。



























