
「身体に美味しい農産物コンテスト」で部門最優秀賞に輝いた北山さんと、栽培するホウレンソウ=兵庫県丹波市市島町南で
全国から集まった農産物の栄養価や味を審査する「身体に美味しい農産物コンテスト」(日本有機農業普及協会主催)で、兵庫県丹波市市島町南で「丹波ももワン農園」を営む北山浩治さん(58)が栽培するホウレンソウ「ミラージュ」が部門最優秀賞に輝いた。北山さんは、就農支援施設「農の学校」(同町上田)の卒業生。昨年は同校の生徒として、仲間とホウレンソウ「スーパーセーブ」を出品し、同部門最優秀賞を獲得。2年連続の快挙となった。
老化や病気を防ぐ抗酸化力やビタミンC含量、糖度、えぐみの要因となる硝酸イオン値を、平均値と比較し審査。抗酸化力は約2・3倍、ビタミンC含量は約1・4倍、甘みは約1・3倍と高スコア。硝酸イオン含量は約3割だった。シャキシャキとした食感や、葉と茎のしっかりとした甘みなども評価された。
借り受けた約7ヘクタールのほ場で、小松菜やニンジン、大根など10品目以上を栽培。このうち、約14アールでホウレンソウを育てている。
ホウレンソウは、土づくりに工夫を凝らし、土をふかふかに改良。根が張りやすく、栄養分を効率よく吸収できる環境を整えているという。
大阪府出身の北山さんは、会社員時代から農業に関心を寄せていた。約10年前、仕事で丹波市や丹波篠山市を担当し、のどかな里山風景や澄んだ空気に魅了されたことが、転機の一つになった。2024年4月、就農を視野に入れ、「農の学校」に入学。同時に会社を退職し、妻や息子と丹波へ移住した。1年間、農業を基礎から学んだ後、昨年4月から同農園を営んでいる。
〝葉物〟野菜が特に好物で、同校の生徒時代からホウレンソウや小松菜の栽培を担当。就農後も品質向上に注力し、無農薬にこだわる。農産物直売所「いちじま丹波太郎」(同町上垣)に出荷しており、味を評価するリピーターも増えた。そうした手応えが後押しとなり、同コンテストへホウレンソウと小松菜を出品した。
北山さんは「農の学校時代は、講師や仲間たちと育てていたが、今は一人。手探りの日々で大変なことも多いが、その分、喜びや達成感も大きい」と笑顔。「どの野菜も真剣に向き合い、丁寧に育てていきたい」と意欲を見せていた。


























