
長期肥育の但馬牛を扱う「焼肉たつみ」を移転オープンした森谷さん夫妻=兵庫県丹波市春日町坂で
兵庫県丹波市春日町坂に、高級焼肉店「焼肉たつみ」がオープンした。一般的な期間よりも長く牛を育てる「長期肥育」の純血但馬牛を扱うこだわりの店。森谷省三さん(49)と妻の舞さん(35)が、丹波の友人らの誘いを受けて、大阪市内から家族で移住して開業した。森谷さんは「丹波のおいしい野菜、おいしい空気、人の優しさに引かれた。日本の新しい焼肉のスタイルを、生産者さんたちと一緒につくっていきたい」と意気込んでいる。
森谷さんは、父の代から計55年、大阪市大正区で同名の焼肉店を経営。子どもの頃から父の仕入れに市場へついて行き、「いわば英才教育を受けていた」という。肉のおいしさを追究するうち、長期肥育にたどり着いた。
森谷さんによると、通常は26―35カ月間肥育するが、森谷さんの扱う牛は40カ月以上。「国内できちんとした長期肥育を行っている牧場はごくわずかしかない。世界に誇れるお肉を提供している」と胸を張る。現在は兵庫県美方郡新温泉町、三田市、滋賀県蒲生郡日野町の農家と取り引きがあり、「二人三脚で専用の牛を育ててもらっている」と言う。

古民家をリノベーションした店舗。「看板」の信楽たぬきは大阪時代からのもの
「農家さんの近くに住んで肉のことをより深く学び、消費者に伝えたい」という思いと、「丹波には真剣に野菜と向き合っている生産者が多くいる」と感じたことが移住の後押しになった。
古民家をリノベーションした店舗で、カウンター8席のみ。完全予約制で、木、金、土、日曜日営業。コースのみで、内容は曜日と時間帯によって異なる(税込み1万6000―5万円)。予約はインスタグラムのダイレクトメッセージから受け付けている。


























