11月16日に投開票される丹波市長、 市議会議員選挙まで約2カ月と迫ってきた。 市長選挙をめぐっては、 現職の辻重五郎さん (69) =氷上町中=がすでに出馬を表明している。 対立候補として出馬をめざす動きも見られたが微妙な状況。 市議会議員選挙では現職の多くが続投の模様で、 新人擁立への動きも活発化してきたが、 動きは全体に静かだ。 30日午後1時半から氷上保健センター (氷上町常楽) で開かれる立候補予定者説明会を機に選挙ムードが高まりそうだ。
現職の辻市長は、 今年6月の定例会で出馬を表明、 再選をめざす。 現在のところ、 現職以外に出馬に向けた具体的な動きはなく、 このまま無投票となるのか、 対立候補が現れるのか注目される。
「心の合併」 を公約に、 新市の舵取りをしてきた辻市制への評価が明らかになる選挙。 丹波市には、 これからの地域づくりはもちろん、 急浮上した重要課題である地域医療への対策、 ごみ処理場建設や水道事業など、 今後控えている大型事業にどう対応していくのか、 歯止めがきかない人口減少をどう食い止めるのか、 疲弊する地域経済をどう活性化するのかなど課題が山積している。
市議会議員選挙は、 定数が現行の30から24へと減る。 現職では、 勇退の意思をはっきりと示している議員や、 進退を迷っている議員もいるが、 多くの議員は続投の模様で、 定数が減る分、 選挙戦となるのは必至。 山南の久下、 和田、 春日の春日部、 市島の美和、 吉見などでは新人の擁立が確実になっている。
最終的には30人前後の戦いになるという見方が強いが、 「35人は出るのではないか」 と見る現職もおり、 見方に幅がある分、 まだ流動的な面が多い時期と言えそうだ。
定数が減ったことにより、 得票数では 「1500目標、 1200―1300が当落ライン」 との見方が強い。 定数30に対して44人が出馬した前回の当落ラインは900票だった。 前回選挙の投票率は、 両選挙とも78・59%。 今年6月2日現在の有権者数は5万7331人。