山南の菓子メーカー 丹波栗を自社栽培

2009.10.23
ニュース

  「丹波栗」 の自社栽培に取り組んでいる菓子メーカー 「中島大祥堂」 (中島慎介社長、 本社・東大阪市) のクリ園 (山南町五ケ野) で、 今年初めてクリが収穫された。 昨年土地を購入して苗を植えたばかりで、 収量はまだわずかだが、 軌道に乗れば地域住民に協力を仰いで収穫・加工をし、 同社丹波工場 (同町応地) でケーキなどの洋菓子に活用する予定。 丹波の特産を利用し、 ブランド力を高めるとともに、 地域住民に雇用の場を提供するという、 企業と住民が連携した珍しいプロジェクトが進んでいる。
 クリ園は約9900平方メートルにも及ぶ広大な面積で、 1カ所での栽培面積としては丹波市内でも最大級。 大峰や銀寄など数種類のクリを植えており、 総本数は400本以上。 現在は、 地域住民の中西司 (まもる) さん (69) =同町小畑=に世話を任せている。
 本格的に収穫できるまで成長すれば、 地域住民の手を借りて収穫し、 皮むきなどの加工場も設置する予定。 加工されたものを丹波工場で製品化し、 同社が自社ブランドとして全国展開している洋菓子 「Danke (ダンケ)」 の商品などに利用する。

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