丹波地域の特産物、 丹波大納言小豆や黒豆の窃盗被害が頻発している。 特に小豆は今年、 悪天候などで近年にない不作と予想されており、 高騰につけこんだ窃盗の可能性が高い。 丹波、 篠山両警察署は、 「天日干しなどをする際はなるべく人目につきやすい場所で行って」 と注意を促している。
丹波署管内では、 10月、 小豆をねらった犯行が相次ぎ、 同署が把握しているだけで計8件発生。 未遂も含めると総量は約180キロ、 時価総額約27万円になる。 青垣地域が6件と大半を占め、 氷上や春日地域からも1件ずつの通報があった。 いずれも日中、 民家の軒先などで干してあったものが盗まれた。
丹波署によると昨年は通報がなく、 認知件数はゼロだった。
同署は10月30日、 窃盗未遂容疑で農業の男を逮捕。 「今年は不作のため高く売れると思った」 と供述しているといい、 「豊作だった昨年は小豆窃盗がなかったため、 不作と関係している可能性が高い」 と分析する。