篠山市 許可水量超えて取水

2010.04.26
ニュース

 篠山市は21日、 2005年度までの6年間、 県が許可する水量を大幅に超えて篠山川から取水し、 06年度からの県水事業 (県がつくる水を購入) 導入後は、 年間の許可水量を超えていないが、 1日の許可水量を超えて取水していたことを明らかにした。 超過取水は、 3月に姫路市でも明らかになり、 「河川法違反」 と指摘され、 処分を国と協議中。 県は全県で、 調査を行っており、 県河川整備課によると、 22日現在、 姫路、 篠山市以外の超過報告はないという。
 05年度までは、 西新町、 東吹の2カ所に浄水場があり、 それぞれで超過。 最大超過は、 西新町の03年度で、 約72万立方メートルの制限に対し、 3倍の約210万立方メートルを取水していた。 市は、 記録が見つからないとする西新町の00年度、 東吹の03年度以前も 「大幅に超過していたことが予想される」 (酒井隆明市長) とした。
 県水導入後は、 一本化された西新町浄水場で、 許可水量を超過しないよう制御していたが、 県が定める1日最大許可量を超える日が09年度までの4年間で218日あった。
 また、 県が定める月ごとの取水量の報告義務をこれまで怠っていたことも明らかにした。

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