圏域会議で病院長らが意見交換「今以上の対応困難」

2006.09.17
丹波の地域医療特集

 丹波圏域救急医療対策圏域会議 (議長=田中潔丹波市医師会長、 十七人) が十四日、 丹波市医師会館 (柏原町柏原) で開かれ、 内科医減少に伴い県立柏原病院から提起された問題について意見交換した。
 ▽心筋こうそくなど、 循環器の患者受け入れの広域的な対応策▽市と医師会が協力し、 休日夜間診療所を開設すること▽市民への輪番病院の広報―などについて、 県立柏原、 柏原赤十字、 大塚、 兵庫医大篠山、 岡本の五病院の院長ら代表者、 丹波、 篠山両市長代理職員、 両市消防長らが協議。 輪番の当番病院の広報については、 「軽症患者も重症患者もやってくる状況があり、 これらを改善しないと、 広報できない」 などとする意見が病院側から出た。
 当番病院であっても内科医や外科医が確保できないため、 当番外の病院に搬送されるケースがある輪番制度のあり方についても意見を出し合った。 「医師が確保できず、 当面は各病院の当直医の担当科をずらしたりするくらいしか仕方がない」 「現状では (これ以上の対応は) しようがない」 などと、 現状のまま続けざるを得ないという意見が、 病院側から相次いだ。 消防側からは、 「現場に着いても受け入れ先がなく、 待つことがある」 などと、 病院間の調整に期待する意見などが出された。
 休日夜間診療所など、 開業医が夜間の軽症患者の診察を引き受けることについては、 篠山市医師会が 「とても無理」、 丹波市医師会は 「前向きに考えたいが、 後ろ盾がなければできず、 ためらっている」 などと述べた。

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