33年ぶり秘仏公開 約3センチの観音さま 丹波市春日町中山

2013.04.14
ニュース丹波市

写真・秘仏公開を控える観音堂=兵庫県丹波市春日町中山で

 兵庫県丹波市春日町中山の大悲山円通寺跡に建つ観音堂で4月21日、 十一面観世音菩薩の胎内におさめられている秘仏、 約3センチの観音像のご開帳法要が33年ぶりに行われる。 田村庄一自治会長 (68) は、 「中山地区だけでなく、 他の地区からも参拝してもらえれば」 と呼びかけている。

 約350年前、 秘仏の観音像をまつっているお堂が焼失。 夜の焼け跡で古木が光っていたので調べてみると、 お堂とともに焼失したはずの観音像が見つかった。 雨露にさらされている状態だったので、 十一面観世音菩薩を作って、 その胎内におさめ、 以来、 火難災難よけの仏さまとして祭られている。

 同地区は5年前に観音堂を建て直しており、 新しい観音堂として初めてのご開帳法要となる。 当日は、 同地区の正覚寺の嵐純昭住職の手により取り出される。

 田村会長は、 「最近では、 地域の伝統行事に対する関心も薄れつつあると感じている。 歴史文化に関心を持つきっかけになれば」 と話している。

 観音堂の開場は午前9時から。 篠山市の 「まるっち~ず」 による福祉漫才も行われる。

 田村会長 (TEL0795・75・1002)。

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