35年ぶりに秘仏御開帳 11月22―24日、山南・常勝寺

2013.11.17
ニュース丹波市

  「鬼こそ」 が行われる寺として知られる常勝寺 (丹波市山南町谷川、 宮崎実康住職) で11月22―24日、 国の重要文化財に指定されている秘仏、 千手観音像の御開帳が35年ぶりに行われる。 あわせて本堂に隣接する薬師堂にあり、 国の重要文化財に指定されている薬師如来像も公開される。 宮崎住職は、 「災害が減り、 人々が穏やかに暮らせるよう祈願したい」 と話している。

 

 14日には宮崎住職と寺役員が御開帳に向けて準備を行った。 本堂前に、 天下泰平や五穀豊穣を祈願する内容の経が書かれた高さ4メートルの角塔婆 (15センチ四方、 ヒノキ製) を建立。 「縁の綱」 と呼ぶ約25メートルの5色のロープを結びつけ、 本堂とつないだ。

  「縁の綱」 は、 御開帳法要の際に千手観音像が正面で合わせた手と結ばれる。 参拝者は、 角塔婆に結び付けられた 「縁の綱」に触れることで、秘仏との縁が結ばれ、 功徳がいただけるとされている。

 22日は午前9時半から角塔婆の開眼法要に続き、 御開帳が行われる。 23日には午前10時から稚児行列や大般若転読法要があり、 地域や参拝者の家内安全、 無病息災を祈願する。 この法要の間だけ秘仏の拝観は中断される。

 期間中、 拝観は午前9時半―午後4時。 拝観、 駐車無料。 同寺 (0795・77・0074)。

 

関連記事