相模原市

2013.09.05
丹波春秋

 東京に滞在中、神奈川県相模原市へ。「えっ、どこ?」といぶかる読者が多かろう。筆者も全然意識していなかった町だ。ところが3年前に「政令指定都市」になった。つまり県並みの権限を持ち、昔は大阪、名古屋、京都、神戸、横浜の5市だけ。東京都と並び6大都市と呼ばれていた。▼やがて札幌、福岡や仙台、広島が加わり、さらに最近は新潟、静岡、岡山、熊本などに相模原まで(失礼!)入って21大都市になった。同市は昭和29年にやっと市になり、人口は50年に40万人だったが、周辺市町との合併もあり今は72万人まで膨れあがっている。▼さて、しかしどこに行けばいいのやら。「万智ちゃんを先生と呼ぶ子らがいて」の神奈川県立橋本高校のある橋本駅付近がそうらしいとわかって、JR横浜線(八王子―横浜)の電車に。▼降りると、さすが。高層マンションや大型スーパーのビルが林立し、人も車もあふれ返っている。しかし、やたら騒がしく落ち着かない。「相模大野の方が中心地っぽいですよ」と教えられ、今度は小田急線で足を伸ばすと、なるほど百貨店もあり、もう少しきれいだったが、やはり東京の近郊都市の感はぬぐえなかった。▼そりゃ無理もない。これから徐々に整備が進むのだろう。それにしても、首都圏の人口吸引力のすさまじさに改めて驚いた。(E)

 

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