今年10月から施行される篠山市自治基本条例の第11条に

2006.12.27
丹波春秋

今年10月から施行される篠山市自治基本条例の第11条に、「満20歳未満の青少年及び子どもは、それぞれの年齢に応じて、まちづくりに参画する権利を有する」とあり、子どももまちづくりの主役であることを明記している。▼各国の中学3年を対象に「自分を積極的に評価しているか」を尋ねたところ、中国では93%、スウェーデンでは83%、アメリカでは78%が「はい」と答えたのに対して、日本は40%に過ぎなかったという調査結果がある。▼日本の生徒は総じて、自分に自信を持てずにいるという実態がうかがえる。しかし、これまで取材で出会った生徒たち、とりわけ地域の環境や福祉、文化などの活動に熱心に取り組んでいる生徒は充足感を持っているように見えた。▼そうした生徒に先の調査をすると、きっと数字ははね上がると思う。自分も地域の一員であるという自覚は、子どもの自己形成を促すものだ。▼「身の回りに理想とする大人がいるか」を子どもに聞いた調査によると、高校2年で31%が「いない」と答え、年齢が上がるにつれて増えていた。モデルになる大人が身近にいれば、子どももやる気が起きやすくなる。まちづくりへの子どもの参画を謳った条文が生きるかどうかは、まちづくりに生き生きと取り組む大人が身近にいるか、もカギになる。(Y)

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