ウイルス

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 パソコンを使い始めて2年ほどになるか。原稿を打つのが主な用途で、たまにインターネットやメールをする程度のユーザーだ。年明け早々、ちまたで噂のコンピュータウイルスに感染した。パソコンに1日向かっているような人が気をつけることだと思っていたので“ちまたで噂の”という程度の認識だった。 送ってきた犯人は、本人の自供から我が社の後輩ということは分かったが、後輩も被害者の1人ではある。感染したのは、パソコンに登録しているアドレスに、勝手に意味不明なメールを撒き散らすというくせ者で、友人らに電話をかけて注意を促すという作業に追われた。 本社でも昨年暮れにパソコン研修があり、ウイルスには十分注意するよう言われていたし、はやっているらしいという話をよく耳にしていただけに後悔が残る。ウイルスをやっつけるワクチンを入れたり、ガードするソフトを入れて一応の対策はできたが不安は消えない。 情報化社会の弊害といえばそれまでだが、現実としてある以上、最低限の対策はしておくべきなのだろう。風邪予防にうがいをしたり、外出時に家の鍵をかけるのと同じぐらい当たり前のことになるはずだ。 自動車の運転、仕事、家の戸締り、健康など、あらゆる面で、「自分は大丈夫」という心のウイルスにも負けないようにしなくては。(芦田安生)

関連記事