全員が理由説明を

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 9月3日に市島町のライフピアいちじまで開かれる合併協議会で、合併の是非を決める際に、各委員が是非を判断した根拠を述べるのか、述べずに表決をとるのかについて協議される。 この件は、8月7日の協議会運営小委員会で、まず協議された。「人それぞれ視点が違う。なぜ自分がその結論に至ったのか、明らかにすべき」との主張と、「2、3分では自分の意見を述べられない。全員が意見を言うと、時間がかかりすぎる」「似たような理由を述べる人が続くのであれば、意味がない」との主張が対立。議論は平行線をたどり、結局、「表決前に発言の時間を取り、特に発言したい人はその場で意見を言う」という、双方の主張を織り込んだ結論に至った。この小委員会報告を基に3日の合併協で「言うのか、言わないのか」が決まる。 協議会運営小委員会を傍聴していて、委員は「是非確認」を、一つの通過点としか考えていないように感じた。また、「是か非か決めさえすればいい」と安直に考えているような気がした。 「是非を含めた議論を」と、郡民は協議会設置を求めた。是非いずれにしろ、郡民を納得させる理由が必要だ。一人ひとりの委員が、自分の思いを述べ、36人の委員全員が説明責任を果たすべきだ。「言いたい人だけが」なんて責任逃れの論理は、郡民の思いを無視しているとしか思えない。(足立智和)

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