去年から抱えていた「北近畿豊岡自動車道春日和田山道路、通行無料の可能性」の記事がようやく掲載(氷上版)できた。有料か無料かはっきりした答えは得られなかったものの、昨年からの道路公団民営化の議論が大きく影響していると感じた。「有料にするから赤字が生まれる。国道として整備するなら赤字になりようがないので、国費で整備して無料にしては」という論理は、民営化話が持ち上がっていなければ、まず出てこない発想だろう。 有料と無料はどうして決まるのか。ごく単純化して言うなら、公団や公社が作る分は有料で、国が作れば無料だと理解した。 また、料金はどう決まるのか。日本道路公団の高速道路の料金の算出式を見つけた。普通車の場合、1キロにつき24.6円×距離+150円(料金所の利用料)×消費税。春日和田山道路の通行料を試算すると、青垣-春日間は600円だった。割高感があり、利用をためらう。 もし無料になれば喜んで利用させてもらうが、建設にかかったお金を考えると、日本の他地域の人に申し訳ないと、じょじょに姿を現しつつある丹波最大の構造物をながめながら、複雑な感情を抱く。もう少し節約して、かわりに遠阪から福知山へ抜ける国道429号と、氷上町と市島間のどこかをトンネル化するというのはあつかましいお願い?(足立智和)