柏原市街地の活性化

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 柏原町の中心市街地で、道路美装の工事が始まった。土色のアスファルトで舗装し、路側部には自然石を敷くもので、“歩くための道”に近づくという。同町は「交流」をまちづくりのテーマにしているが、交流の大きな柱は「観光」と「商業」だと思う。道の統一はまちに回遊性を持たせることになり、観光地としての魅力アップにつながるだろう。 「広報かいばら」にちょっと面白いコーナーがある。昨年八月から始まった「観光こぼれ話」という欄で、ボランティアガイドの耳に入った声を紹介している。今月は「八幡山は植物の宝庫。まちの中心にありながら多くの古樹が残っており、珍しい植物観察ができました」という話。観光地としてPRするには、こうした“外の目”も大切だ。 一方の「商業」は、一昨年にまちづくり会社が設立され、空き店舗3店がリニューアルオープンしたが、それ以降は目立った動きがない。不況の影響で、既存店が自分の店に投資できないこともあるが、中心スタッフの人手不足も一因になっているという。 本日号5面の「まちづくり座談会」でも言われているが、今後はいかに動きを広げていくかが課題。そして同社スタッフが「今後は30、40歳代の参画が必要」と力を込めるように、次へコマを進める力は、若い層が持っている。(徳舛 純)

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