連休と子ども

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 先週末から始まったゴールデンウイークが、ようやく折り返し地点にさしかかった。これを書いている時点では、まだ大型連休の恩恵にあずかれていない私だが、この新聞が出るころにはのんびりとした時間を過ごしているのではないだろうか。是非そうありたいと思う。 二年前にいわゆる「ハッピーマンデー法」がつくられ、多い人で三連休が二回増えた。そして今年度からは、公立学校の完全週休二日制が始まっている。今の子どもたちにとっては、「大型連休」も、「超」が付かないと、さほどのありがたみは感じないかもしれない。 かつて、子どもにとって連休が貴重だったころ、私はやたらとカレンダーをめくり、日曜と祝祭日が並んでいる月を探した。そうやって、赤い文字が続いている日付を見つけるとすごく得をした気分だったことを覚えている。貴重な連休だけに、子どもたちも、友人宅で「お泊まり会」を開くなど、通常の休みとは過ごし方への気合いが違っていた。連休を「普段できないことができる日」と、ある種特別視していたように思う。 毎週末に連休が来ることになった子どもたち。うらやましいと思う反面、彼らがこの潤沢な休日をどのように感じているのか気にもなる。日常的に訪れる連休に、何かしようという「気合い」が果たして起きるのだろうか。       (古西広祐)

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