小泉信長の後を引き継ぎましたのが安倍秀吉と見立てますならば、この秀吉、草莽(そうもう)の出でなく毛並みの良さがたたりましたか、残念ながら「太閤記」とは参らなかったようでございます。ポポンポン。▼しかしながら、次なると言われる御仁は、いささか年を召しているのが気になるところではありまするが、これはもう、福田家康と称してさしつかえないでありましょう。▼秀吉が華やかにデビューせし時は洞ヶ峠を決め込んで、形勢不利と見るやついに立たず、男を下げたとも評された今家康ではありましたが、それこそが真骨頂。今にして思えば「背伸びをしておる秀吉めは早晩ずっこけよう。そうなればこちらのもの」と、ひたすら忍従我慢していた節も。そうだと致しますれば、いやはやこの男、なかなかのものでございます。▼テレビではソフトにそつなく応答しておりますが、政治記者たちは「リップサービスはゼロ。全くもってとっつきにくい」と口をそろえておりまして、隙だらけの麻生三成とはいささか異なるところ。▼いやさて、家康天下は選挙管理内閣どころか、意外に長いやも。民主長州勢も、ゆめゆめあなどってはいけませぬぞ。とまれ、勝負は見えたとは申せ、まずは関ヶ原の決戦にご注目、パパンパン。(E)