一人暮らしのお年寄りに外出の機会をつくろうと、各地で自治会などが主催する高齢者サロンが開かれている。篠山市の日置校区では、高齢者と地域のボランティアだけでなく、乳幼児や小学生、その保護者なども参加し、毎回、平日にもかかわらず100人以上が参加する。会場はこじんまりとした地域の会館を利用しているため、会話したり、交流するにはちょうど良いスペース。 ボール遊びや、健康体操、校歌などを一緒に歌ったりする。80歳代のお年寄りが小学生に「どこの子け」「何年生」と声をかけ、小学生が答えて、会話が弾む。母親が乳児を連れて来ると、60歳代の参加者やお年寄りがあやす。4世代の交流があちらこちらで見られ、ほほえましく感じた。サロンの名前は「にこにこサロン」。名前の通りの光景だ。 時代は少子高齢化。集落、校区、市単位で子どもが減り、高齢者が増え、活気がなくなるという構図だが、今いる人たちで盛り上げる仕掛けをしなくてはならない。▽地域の人の手作りの催し▽負担にならない程度の参加費を全員で負担▽60歳代のボランティアの支え―など、日置校区を参考にする点は多い。(坂井謙介)