定着する見守り活動

2008.02.21
未―コラム記者ノート

 小学生の登下校を地域のボランティアが見守る活動が定着しつつあるようだ。蛍光色のジャンパーを着たり、帽子や腕章を付けたボランティアを横断歩道などでよく見かける。数年前に連続して起きた下校中の小学生をねらった犯罪を契機として、防犯グループが結成され、篠山市では19小学校区のうち18校区でつくられた。実際の見守り活動は、集落単位で行っているという。PTAや愛育班、老人会、子ども会などいろいろな組織が協力している。 篠山市の油井集落は、校区の防犯グループ発足前から、高齢者を中心とした有志が「子どもたちと歩こう会」を作り、低学年児童の下校付き添いを始めた。世話人の70歳代男性は「家に子どもがいない人が多いので、一緒に歩くことが楽しいようです。実際には子どもは歩くのが速く、ついていくのが大変ですが」と笑っていた。 目的型のグループは何か事件や課題があると結成されるが、「喉元過ぎれば」になりがちだ。「ねばならない」ではなく「できるだけ」の気持ちで参加し、子どもとのあいさつなど、楽しみを見つけることで息長く続けられるだろう。(徳舛 純)

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