「小児科守る会」 味間幼稚園で講演

2008.11.12
丹波の地域医療特集

 味間幼稚園保護者会 (辻道代会長) は4日、 同幼稚園で 「県立柏原病院小児科を守る会」 のメンバーを講師に迎えた講演会を開いた。 医師不足による医療崩壊が進むなか、 市民意識を変えることで小児科医を他地域から呼んだ成功事例として全国的に名前が知られるようになった同会だが、 篠山市内での講演は初めて。 活動内容や作成した冊子などを紹介し、 参加した約100人の同幼稚園保護者らは熱心に聞き入った。
 守る会の足立誠子さんと岩崎文香さんが 「地域医療を守りたい…住民としてできること」 と題し講演。 昨年4月に会を立ち上げて以来、 ステッカーや冊子を作ったり、 舛添要一厚生労働大臣が視察に来たりしたことを説明。 「まず自分が一歩変われば地域が変わり、 医療が変わる」 と訴えた。
 保護者の川崎香江子さん (40) は 「すごく分かりやすくて勉強になった。 子育てをしながら活動をしていることを尊敬する。 同じお母さんの立場なので、 自分たちにも何かできるのかなと思った」 と感想を話していた。
 また、 お世話になっている医院や医師に感謝の気持ちを伝える 「ありがとうカード」 も配布。 38人が、 篠山市内や丹波市内、 近隣地域の医師らの名前を書いてメッセージを記した。 守る会で仕分けし、 台紙に張って各医療機関に届けるという。 守る会は 「今までの講演で一番たくさん集まった。 先生たちの喜ぶ顔が浮かびます」 と喜んでいた。

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