ロードセンサス

2009.04.30
未―コラム記者ノート

 「ロードセンサス」という方法で野生動物の観察を続けてきて、今年で13年目。「ロード―」とは、一定区間を定めて定期的に車で走りながら、そこで出くわす動物たちを確認する方法。私の場合は、車にはねられた動物の死体をカウントするもので、日時や天候、場所、死体の状況などを記録する。長年続けている甲斐あって、車で走行しながらでも、瞬時に何者であるかが判別できるまでになった。このことを妻に自慢してみるが、「気持ち悪いし、第一運転するのに危険」と反応はイマイチ。しかし私は大真面目だ。動物の生息状況と、季節による行動の変化、開発などによる自然環境の変化があたえる影響など、様々な情報を読み取れるからだ。 ちなみに国道372号線と176号線の場合、最多記録はタヌキ。続いてシカ、テン。そして絶滅危惧種に指定されているアナグマも意外と多い。最近ではハクビシンも確認している。 いずれこれらのデータをパソコンに打ち込み記録をまとめ、その結果から見えてきたものを何らかの記事にできれば、とひそかに考えている。(太治庄三)

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